馬場奨励賞
馬場奨励賞の創設
2014年2月6日に逝去された馬場伊美子先生から同年1月に数学教育学会へ500万円のご寄付のお申し出でをいただき、理事会としてありがたく拝受しました。会長から使途についてご希望をお伺いしましたところ下記のご返事をいただきました。
「わずか500万円の寄付に注文をつけるのはよくないのは重々わかっていますが、下記のような考えを御理解いただきほんの一部だけでもご使用して下さればありがたいです。
記
学会で大切なのは若い方の入会です。特に指導教官もないが、研究をやりたい方に積極的に学会課題の研究や、賞を差し上げれば励みになります。特に、指導教官のおかげで科研費などをいただけるような方ではなく、これからを期待するという意味で、学会の課題研究でわずかの金額でも獲得していることは、大学にとっても、大学に勤務している者にとって重要です。若い研究者を育てる学会になればこんなに嬉しいことはありません。」
先生のご遺志を最大限尊重するために、「馬場奨励賞」を数学教育学会に創設することを同年4月20日の第1回理事会で決議し、あわせてその管理・運営を会長のもとに置き、それを理事会に報告することになりました。会長のもとに「馬場奨励賞管理・運営規則検討諮問委員会」を設置して、鋭意検討を続けた結果を本年10月20日開催の第7回理事会において「馬場奨励賞管理運営規則」が会長裁定事項として報告され了承されました。
馬場奨励賞「優秀論文賞」として発足しますが、故馬場伊美子先生のご遺志を踏まえて対象を拡大することも視野に入れながら、本章の信用の維持に努めてまいりたいと決意しています。
第一回の受賞者は2017年3月の年会になります。その対象論文は機関紙に2016年1月1日から12月31日の一年間に掲載された論文で投稿時に本規則に定める条件を満たす全てが自動的に審査対象になります。
会員各位のご理解とご協力をお願いします。